日本の化学メーカーの1つに、ラサ工業株式会社という企業があります。1907年(明治40年)、別名を「ラサ島」という沖大東島で、肥料の原料となるリン鉱石の採掘を始めたのがこの社名の由来です。現在ではリン鉱石の採掘は行っておらず、化成品、機械、電子材料などが同社の主要な事業となっています。
さて、日本には「ラサ」という名の企業がもう1社あります。1939年設立のラサ商事株式会社です。同社は、前述のラサ工業がその商社部門を別会社として立ち上げた子会社でした。しかし、現在では独立した企業になっています。食糧、鉱物、産業機械、建設機械などの輸入や販売、ならびに環境保全プラントの設計や販売を手掛けています。
さて、これらの2社はいずれも東京証券取引所1部に株式を上場しています。現在、ラサ工業は株主優待制度を実施していません。一方、ラサ商事は株主優待を実施しており、100株以上を保有する株主には、年に一度500円相当のQUOカード(プリペイドカード)が進呈されます。さらに、 公益財団法人「緑の地球防衛基金」への寄付(50円)および認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」への寄付(60円)を株主に代って実施するという取り組みもしており、社会貢献をその一部に盛り込むという珍しい形態の株主優待になっています。なお、ラサ興産という名前の企業は存在しません。
さて、次に日本の非鉄金属メーカーの1つに注目しましょう。アルミニウムの製錬工場を国内に持つ日本で唯一の企業、日本軽金属株式会社です。アルミニウム加工品や、酸化アルミニウムおよび水酸化アルミニウムなどの化成品の製造・販売を行っています。同社は持株会社である日本軽金属ホールディングス株式会社の傘下にあり、株式は公開していません。一方、親会社の日本軽金属ホールディングスは東証1部に上場していますが、今のところ株主優待制度は実施していません。